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冷房で首が痛い・肩がこるのはなぜ?夏の冷えとストレートネック・頚椎症

update:2026.08.17

「会社にいると首や肩がこる」
「冷房の風がずっと当たっていて、首がつらい」
「夏なのに身体が冷えてしまう」

こんなことはありませんか?
血行が良くなる夏は本来、神経痛そのものは比較的落ち着きやすい時期です。

ただ、デスクワークで一日中冷房の効いた部屋にいて、しかも同じ姿勢で座りっぱなし。首や肩にはずっと冷房が当たっている……

こうなると、冷えによって筋肉がこわばり、つらい首こりや肩こりの症状になってあらわれてきます。

さらに、普段からパソコンやスマートフォンを長時間使っている方は、もともと首にかなり負担がかかっていますし…

今回は、そんな夏の「冷え」と首の痛み、ストレートネックや頚椎症についてお話しします。

 

冷房が首や肩に直撃していませんか?

診察のときにもお話しするのですが、冷房そのものが悪いわけではありません。
気をつけてほしいのは、冷たい風がずっと身体に当たり続けて、身体を冷やしてしまうことです。

特にデスクワークの方は、自分で席を移動できないことも多いですよね。
「私の席、ちょうどエアコンが直撃するんです」という方もいらっしゃいます。
そんなときは、無理に我慢せず、薄手の羽織ものや膝掛けを使ってください。

特に女性は身体が冷えやすい方も多いので、夏でも一枚羽織れるものを職場に置いておくといいと思います。

冷房の温度を気にするのではなく、自分の身体を冷やしすぎないように自衛する。
これだけでも違います。

 

冷房だけでなく、パソコンやスマホも首への負担に

もう一つ、首の痛みを考えるときに外せないのが姿勢です。

パソコンに向かって長時間仕事をしたり、スマートフォンを見続けたりしていると、どうしても頭が前に出た姿勢になりがちです。

人間の首の骨、つまり頚椎は、本来ゆるやかにカーブしています。

ところが、こうした姿勢を長く続けていると、そのカーブが少なくなった「ストレートネック」の状態になっている方がいます。
そして、首に負担がかかる生活を何年、何十年と続けていると、椎間板などにも少しずつ変化が起こってきます。

もともと首に負担がかかっているところへ、冷えや長時間のデスクワークが重なって、首や肩の症状が出てくる。

そんなふうに考えてもらうと分かりやすいと思います。

 

私自身も腰痛が…。「悪くしてからでは遅い」と実感しています

実は私自身も、腰痛持ちです。

病院勤務時代、脳神経外科なので、透視装置(リアルタイムレントゲンのようなものです)を使いながら手術をすることが多かったのです。

透視装置を使いながら手術をするとき、放射線から身体を守るために、鉛の入った重い防護衣を着ます。それを着たまま、何時間も長いと10時間近くも手術をするわけです。

これが、なかなか腰にくるんです…。しっかり腰痛持ちになりました。

腰の痛みは、一度悪くしてしまうと、なかなか「完全に元通り」というわけにはいかない。これは医師としてだけでなく、自分の身体でも実感しています。

だから私は今もセルフトレーニングをしています。

ものすごく特別なことをしているわけではありません。
これ以上悪くならないように、今の状態をできるだけ維持する。
そのためにコツコツ続けています。

患者さんにも、痛くなったときだけ治療するのではなく、悪くなる前からストレッチやセルフトレーニングをしてほしいと思っています。

首や肩の緊張がやわらぐことで、頭痛が楽になる方もいますよ。

 

薬だけでなく、ツボ押しも一緒にやります

首こりや肩こりがつらい場合には、症状を見ながら漢方薬や筋肉の緊張をやわらげる薬を使うこともあります。

でも私は、薬を出して「はい、おしまい」にはしたくないんです。

家に帰ってから自分でもできることを、できるだけお伝えするようにしています。

その一つがツボ押しです。

当院では、ツボの場所や押し方を分かりやすくまとめた資料をお渡ししています。
ただ、ツボ押しも「このへんを押しておいてください」だけでは、なかなか分かりません。

押し方にも、ちょっとしたコツがあります。
なので、診察室で「ここです」「こんな感じで押してみてください」と、一緒に実演することもあります。

たとえば、食いしばりが強い方や眼精疲労がある方には、こめかみ周辺の「側頭筋」。

首こりや肩こりがつらい方には、首の後ろを中心としたセルフケアをお伝えします。

私自身も身体を痛めた経験がありますので、「自分でケアを続けることは大事だな」と実感しています。

 

ストレートネックは画像を見ると分かります

「先生、私もストレートネックですか?」
と聞かれることがあります。

ストレートネックかどうかは、画像を見ると分かります。

撮影するときは寝た状態ですし、姿勢としてはあごが少し上がるような状態になります。
それでも画像を見ると、頚椎に本来あるはずのカーブが少なく、かなりまっすぐになっている方がいます。

ただし、大切なのは「ストレートネックですね」で終わることではありません。

今出ている症状と画像を一緒に見ながら、首や神経がどういう状態なのかを考えることが大切です。

必要に応じて追加の画像検査を行い、頚椎や神経の状態を確認していきます。

 

 

夏の首こり、「いつものこと」で済ませないでください

冷房で身体が冷える。
仕事では一日中パソコン。
休憩時間にはスマートフォン。

こう考えると、現代の生活は首にとってなかなか大変です。

まずは、

  • 冷房を首や肩に直接当て続けない
  • 羽織ものや膝掛けで身体を冷やしすぎない
  • ときどきパソコンから離れて姿勢を変える
  • スマートフォンを見る姿勢を意識する
  • ストレッチやセルフトレーニングを続ける

こんなところから始めてみてください。

それでも首の痛みや肩こりが続く、頭痛がある、腕や手に痛みやしびれがあるという場合には、「ただの肩こり」ではなく、頚椎や神経に原因があることもあります。

「ずっとデスクワークだから仕方ない」
「いつもの肩こりだから」

と我慢し続けず、気になるときには一度ご相談ください。

画像で首の状態を確認することもできますし、その方の症状に合わせて、治療だけでなく自宅でできるセルフケアも一緒に考えていきます。

首の痛み、頭痛が気になったら、かえでクリニックでご相談ください。

診断だけでなく、楽になれるよ、今の状態を維持できるよう、一緒に取り組んでみましょう。