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病気のコラム
歩くと足がしびれるのはなぜ?腰部脊柱管狭窄症のお話
update:2026.10.19
はじめに
「少し歩くと足がしびれてきて、しゃがんで休まないと歩けないんです」「でも、少し休むとまた歩けるようになるんですよね」
そんなお話を、診察室でよく伺います。年齢のせいだと思って我慢されている方も多いのですが、実はこれ、腰の病気が原因になっていることが少なくないんです。
今日は、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう・背骨の中の神経の通り道が狭くなる病気)についてお話ししたいと思います。
少し歩くと足がしびれるのは、なぜでしょうか
背骨の中には、脳からの指令を全身に伝える神経の通り道(脊柱管)があります。加齢とともに骨や椎間板、靭帯が変形してこの通り道が狭くなると、中を通る神経が圧迫されてしまうことがあります。
立ったり歩いたりしているときは、背骨が反った状態になりやすく、神経への圧迫が強まりやすいんです。そのため、歩いているうちにお尻や太ももから足にかけてしびれや痛みが出てきて、歩くのがつらくなってしまいます。
この「歩くとしびれが出て、休むとまた歩ける」という特徴的な歩き方を、間欠跛行(かんけつはこう・歩くと足の症状が出て、休むと楽になる歩き方)と呼びます。腰部脊柱管狭窄症に特徴的なサインのひとつです。
前かがみになると楽になる方は
腰部脊柱管狭窄症のもうひとつの特徴が、「前かがみになると楽になる」という点です。背中を丸めると脊柱管が広がりやすくなるため、自転車には比較的長く乗れるのに、まっすぐ立って歩くのはつらい、という方も多くいらっしゃいます。
逆に、腰を反らす姿勢や、長く立ち続けることはつらく感じやすい傾向があります。同じ「足のしびれ」でも、歩くと悪化して前かがみで楽になるかどうかは、見分けるための大事な手がかりになります。
こんなときは早めにご相談ください
多くの場合はあわてる必要のない症状ですが、なかには早めの受診をおすすめしたい状態もあります。
- 両足に広がるしびれや脱力が強くなってきた
- 排尿や排便がしづらい、または感覚がにぶいと感じる
こうした症状は、神経への圧迫が強い状態を示していることがあります。気になる変化があれば、一人で抱え込まずに、どうぞお気軽にご相談くださいね。
私が診察室でお伝えしていること
私がこの症状の患者さんとお話しするときにいつも感じるのは、「年のせいだから仕方ない」とあきらめてしまっている方がとても多いということです。長い距離が歩けなくなったことで外出がおっくうになり、生活の範囲がせまくなってしまう方も少なくありません。
原因がわかれば、生活のなかで工夫できることや、体に合った治療の選択肢が見えてきます。「年のせい」と片づける前に、一度きちんと調べてみることをおすすめしています。
当院でできること
当院では、脳神経外科専門医が脊椎(せぼね)も含めて診察し、院内のMRIで神経の通り道の状態を画像で確認することができます。当日の撮影・当日の結果説明が可能ですが、混雑状況によりご希望に添えない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
診断がついた後は、お薬による痛みやしびれの緩和、リハビリテーションでの筋力維持やストレッチ指導など、お一人おひとりの状態に合わせた対応を行っています。手術が必要と判断される場合には、信頼できる医療機関をご紹介することもあります。
まとめ
歩くと足がしびれる症状は、腰部脊柱管狭窄症だけが原因とは限りません。血管の病気や他の神経の病気が関わっていることもあり、原因はさまざまです。きちんと調べることで、ご自身に合った対応につなげていくことができます。
「少し歩くと足がしびれる」「休み休みでないと歩けない」という方は、無理をせず、一度体の状態を確認してみましょう。
一宮市のかえでクリニックでは、腰や足のしびれでお悩みの方のご相談を承っております。気になる症状がある方は、WEB予約からお気軽にお越しくださいね。


