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病気のコラム

低用量ピル内服中の頭痛

update:2022.10.11

季節の変わり目は、体調不良に陥りやすいですね。

今回は、低用量ピル内服中の頭痛について記載させていただきます。

 

ピルそのものが、頭痛を起こす副作用があります。

アセトアミノフェンを含む鎮痛剤は、ピルの効果を強くしたり、鎮痛効果が弱まったりします。そのため、非ステロイド性抗炎症薬で対応が一般的です。

また血栓症のリスクがあるため、頭部MRI検査を受けることを推奨されます!!

*注意
・閃輝暗点を伴う片頭痛がある方は、使用できない鎮痛剤がある
・前兆がある片頭痛持ちの方は、ミレーナの検討を
・ディナゲスト(ホルモン剤、血栓症のリスクが無い)の検討を など

処方していただいている婦人科に、ピルを中止すべきかどうか相談しましょう。

*月経関連性頭痛
 生理開始2日前〜生理3日目・排卵日周辺に頭痛が起きる。
 前兆のない頭痛、持続時間が長い、24時間以内の再燃率が高い。
 エストロゲンの血中濃度が急激に低下する時期。
 エストロゲンの三叉神経核への直接作用や、血管拡張作用、プロスタグランジン放出、マグネシウム欠乏、セロトニン代謝異常、血小板機能異常。

 マグネシウム(青魚、大豆、ほうれん草など)やビタミンB2(牛乳、チーズ、大豆、卵など)を摂取して、片頭痛を予防しましょう!!